妊娠中の引越し、やってよかった?実体験でわかった無理しないコツ
妊娠がわかったとき、真っ先に頭に浮かんだのは「この家で5人暮らしはさすがに厳しいかも…」という現実でした。
当時は2LDKの賃貸。上の子たちの荷物もどんどん増えて、これから赤ちゃんが生まれることを考えると、どう考えても手狭です。
「出産後はもっと動けなくなるし、今のうちに新しい家を探したい」――そう思って動き出したのが、妊娠5か月ごろでした。
ただ、妊娠中の引越しは想像以上に大変です。
体調は日によって違うし、内覧や採寸は真夏の暑さの中で長時間立ちっぱなしになることもありました。
それでも、家族が増えるタイミングで“新しい家で赤ちゃんを迎えたい”という気持ちが私のモチベーションでした。
妊娠中期から物件探しを始めて、出産予定日の3週間前に引越し。
無理はせず、頼れるところは夫や業者にお願いしながら、なんとか乗り越えることができました。
この記事では、私が実際に妊娠中に引越して感じた注意点や工夫を、時期ごとにまとめてご紹介します。
「体調を優先しながら、安心して引越しを進めたい」という方の参考になれば嬉しいです。
- 妊娠中の引越しはいつがベスト?時期の見極め方
- 体調を優先しながら無理なく進める引越し準備のコツ
- 家族や業者に頼りながら安全に乗り越える工夫
妊娠中期に動いてよかった理由

私が本格的に動き始めたのは、妊娠5か月ごろ。
つわりも落ち着いて体調が安定してきたタイミングだったので、「今なら動ける!」と思って物件探しをスタートしました。
この時期に動いてよかったと思うのは、判断力と行動力があるうちに決められたこと。
妊娠後期になるとお腹がぐっと大きくなって、長時間の外出がつらくなります。
物件の内覧や契約手続きなどは、なるべく中期までに終わらせておくのがおすすめです。
とはいえ、私の場合はちょうど真夏の時期だったので、エアコンのない物件での内覧や採寸は本当に大変でした。
また、当時は夫と休みが被る日がほぼなかったので、貴重な休みの日に内覧を集中して入れてもらっていました。なので、朝から夕方まで1日で7-8件を内覧することもありました。
あとから思えば、「体調がいいからといって予定を詰めすぎないこと」も大切だと思い巻ました。
妊婦は“ちょっとした疲れ”があとでドッと出るので、
できるだけ午前中だけ活動して午後は休む、水分を多めに持ち歩くなど、体を守る工夫をしておくと安心です。
引越しが近づいてくると、新居で使う家具や日用品を見にホームセンターや家具屋さんへ行くことも多かったので、外出続きの時期こそ「体調第一」でスケジュールを立てるのがポイントでした。
妊娠後期の引越し準備で意識したこと

引越し準備を始めたのは妊娠8〜9か月ごろ。
お腹もだいぶ大きくなっていたので、「無理をしないこと」「重いものは持たないこと」を徹底しました。
荷造りは、上の子たちが寝静まった夜に少しずつ。
食器などの割れ物や中身を自分で把握しておきたい箱だけ私が詰めて、
できあがった段ボールを夫が荷造り済みスペースへ運ぶという分担にしていました。
夫婦でルールを決めて進めることで、思っていたよりもスムーズに進みました。
そして、出産予定日が引越しの3週間後ということもあり、
「もし引越し中に産気づいたら…」という不安もありました。
念のため、入院セットは引越しの荷物とは別に準備して、当日業者さんにも“この荷物は積まないでください”と最初に伝えました。
妊娠後期になると、ちょっとした動作でも息が上がったり、
長時間立ちっぱなしだとお腹が張りやすくなったりします。
だからこそ、「今日はこれだけできたらOK」とハードルを下げて、1日1箱ずつ進めるようにしていました。
私の場合、産休中で仕事がなかったので、時間をかけてゆっくり準備できたのは本当によかったです。
一方で、もし働きながら進める場合は、引越しの1か月前から少しずつ始めておくのがおすすめです。
引越しのタイミングが出産前になるとリスクもありますが、
無理をせず、家族と協力しながら計画的に進めれば十分可能だと感じました。
引越し後の過ごし方と体調管理

引越当日は、出産予定日3週間前。
引越しを終えたあとは、「やっと終わった〜!」という安心感でいっぱいでした。
でも実際に暮らし始めると、
「ここに仕切りがあったほうが使いやすいな」とか、
「キッチンの引き出し、もう少し整理したいな」など、
住んでみて初めて気づくことがたくさん。
妊娠中はあとから買い出しに行くのも大変なので、
余力がある方は引越し前にチェックしておくのもおすすめです。
・リビング収納には「A4ファイルケース Nオール 」
リビングの棚の仕切りとして使ったこのケースは、書類や子どものプリント類をすっきり立てて収納できて本当に便利。
シンプルなデザインなので、SNSで流行りのすっきり整う収納が完成します。
・洗面台下には「伸縮ラック 」
洗面台下の空間を2段にできる伸縮ラック。
幅を調整できるから、排水管をよけながらピッタリ設置できて無駄がありません。
タオルや洗剤のストックも取りやすくなって、毎日の使いやすさがぐっとアップ。
・キッチン収納には「抗菌食器棚シート」
キッチンの引き出しや棚の下に敷くだけで、汚れ防止&お手入れも楽に。
抗菌・防臭効果があるので、赤ちゃんの離乳食グッズを収納する場所にも安心です。
どれも小さな買い物だけど、整っていくたびに気持ちもすっきりしていく感覚がありました。
体を動かしすぎないように気をつけながら、
「今日はここだけ整える」と決めて、1か所ずつ進めるようにしていました。
妊娠10か月で正産期にも入っていたので、先生から「動けるときは軽く動いてね」と言われていたこともあり、
“暮らしを整えること”がそのまま“出産への心と体の準備”になっていた気がします。
無理をせず、でも少しずつ新居を整えていく時間は、
「この家で赤ちゃんを迎えるんだ」という実感を深めてくれる、とても大切な期間でした。
妊娠中に引越す人へのアドバイスまとめ

妊娠中の引越しは、思っている以上にエネルギーを使うもの。
でも、時期と段取りを見極めて、周りをうまく頼ることができれば、無理なく乗り越えられます。
ここでは、私自身の経験から感じた4つのポイントをまとめました。
1.時期を見極める
妊娠初期はつわりなどで体調が不安定なことも多く、重い作業や外出がつらい時期。
一方で後期になるとお腹が大きくなり、思うように動けなくなります。
体調が比較的安定している中期(妊娠5〜7か月ごろ)に動き始めるのが理想的。
見学や契約など、屋外での活動が増える時期なので、夏場の暑さや寒さも考慮してスケジュールを組むのがおすすめです。
2.体調を最優先する
引越し準備が進むと「早く片づけなきゃ」と焦りがちになりますが、
お腹の張りや疲れを感じたら、すぐに休むことが最優先。
「今日は1箱だけ詰めよう」「今日は洗面所だけ整理しよう」など、
1日1タスクのペースで十分です。
がんばりすぎないことが、結果的にスムーズな引越しにつながります。
3.家族や業者にどんどん頼る
重たいものは絶対に自分で運ばない!これが鉄則です。
夫や家族、引越し業者さんに「これは重いのでお願いします」と最初に伝えておくと安心。
特に引越し当日は、
- 「入院セットは積まないでください」
- 「割れ物の箱はここに置いてください」
など、最初に伝えておくメモを準備しておくとバタバタせずに済みます。
4.完璧を目指さない
妊娠中は「全部きれいに整えてから出産を迎えたい」と思いがちだけど、
完璧を目指すよりも、「暮らしながら整えていく」くらいでOK。
少しずつ整えていく過程そのものが、赤ちゃんを迎える準備になっていきます。
無理をしない。
頼れる人には頼る。
そして「いまの自分のペースで進めていること自体が立派な準備」。
そんな気持ちで引越しに向き合えたら、
新しい暮らしのスタートを穏やかに迎えられるはずです!
